「栗が丘クリニック通信」＠ナガブロ

　栗が丘クリニックの基本的な考え方は「漢方」です。
　漢方では、人間のからだのしくみを陰陽五行という尺度で見ています。
　
　まず、一筆書きで☆を描いてください。
　頂点から時計回りに、「木」「火」「土」「金」「水」と描いてください。

　次に、「木」のところから同じく右回りに「肝」「心」「脾」「肺」「腎」と書いてください。
　そうすると、「木」＝「肝」、「火」＝「心」・・・。となりますね！
　これが、漢方のすべてを語ってくれる重要な図になります。

　で、なぜ「花粉症」の方が「『腸をきれいにすること』を一番にしなければならないのか?」というと、それは、漢方では「金（ごん）」＝「肺」＝「粘膜」「気管支」「鼻」そして「皮膚」や「大腸」と関係性があるからなのです。

　最近、「免疫力は腸と関係している」ということで、ヨーグルトや乳酸菌飲料などのコマーシャルを見聞きすることも多いかと思いますが、それには実はこういった背景があるからなのです。

　一般的には「やっと、ここまで・・・」という感じですが、漢方の世界では昔から「ごく当たり前の考え方」であったのです！

　ですから、花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息、湿疹やジンマシン、鼻炎等々、皮膚や粘膜系の病気に苦しんでいらっしゃる方はまず、何よりも「腸内環境」を整えてあげることが先決なのです。
　
　花粉症で苦しんでいる方は、「とりあえず症状が治まること（標治：表面に現れた症状を抑えること）」を望んでいらっしゃることと思います。

　もちろん、それはそれで大切なことですが、漢方で言うところの「根治（病気の原因を取り除くこと）」をしてあげない限り、毎年毎年、辛い症状に悩まされ続けることになってしまう可能性が高いのです！

　また、よく「漢方は、効果が現れるまでには時間がかかる」ということが一般に言われていますが、それは嘘です。処方された漢方薬を飲んで２週間ほどで効目がなかった場合には、処方されている漢方薬を変える必要があります。
　その人の体質や漢方薬との相性で微妙な調整が必要なのです。
　その人の体質が変わるまでに時間が掛かることも多々ありますので、そういった面においては「時間がかかる」と認識していただいてよいと思います。

　花粉症やアトピー性皮膚炎などの皮膚・粘膜系の諸症状でお困りの方は、「腸内環境」を整えることを「まずなによりも優先して」取り組んでいただきたいのです！
　
　根治を目指したい方は一度、ご相談ください。

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