2014年06月09日
「産後うつの傾向と対策!」
こんにちは!栗が丘クリニックマネージャーの荒井です。
今週は、「産後うつの傾向と対策!」ということでお送りしています。
今日も、「脳内ホルモンができるまで」についてお話をさせていただきます。
「図解でわかる最新栄養医学 うつは食べ物が原因だった!」は、「図解でわかる」と言うだけあって、とてもわかりやすい本になっています。
その57ページをご覧いただくと、「脳内ホルモン」=「脳内伝達物質」ができる過程が図式化されています(脳内伝達物質と言う方がイメージが正しく伝わりそうなので、以降は「脳内伝達物質」と表記します)。
そこには、代表的な13種類の脳内伝達物質の生成過程が図式化されています。
私たちが食べ物を食べると、それらは消化吸収されて最小単位の栄養素となります。
それが血液に乗って脳に届くのですが、ここでひとつ難関があります。
その難関とは「血液脳関門」です。
なぜ、血液脳関門があるのかというと、それは「栄養素だけを脳に通し、有害物質は通さない」ためです(ただ、アルコールや麻薬などの一部の物質は容易に通してしまいますが・・・)。
この血液脳関門を抜けて無事、栄養素が脳内に入ると、今度はそこで栄養素を使って脳内伝達物質を合成するのです。
しかも、脳内伝達物質の合成過程はとても面白くて、連鎖的に合成されてゆくのです。
例をあげると「L-トリプトファン」という脳内ホルモンが作られた後、その「L-トリプトファン」に「葉酸、鉄、ナイアシン」がくっついて、次の脳内伝達物質である「5-HTP」という脳内伝達物質が合成され、さらに「5-HTP」に「ビタミンB6」がくっついて「セロトニン」が、同じく「セロトニン」に「マグネシウム」がくっついて「メラトニン」が合成されます。
別のルートでは、「L-フェニルアラニン」という脳内伝達物質が合成された後、「葉酸、鉄、ナイアシン」がくっついて「L-チロシン」という脳内伝達物質」が、そして「L-チロシン」に「葉酸、鉄、ナイアシン」がくっついて「L-ドーパ」がという脳内伝達物質」が、そしてさらに、そこに「「ビタミンB6]がくっついて「ドーパミン」が合成され、「ドーパミン」に「「ビタミンC、銅」がくっついて「ノルアドレナリン」が合成されるのです。
(文章だと分かりづらいのですが、上のパンフレットをご覧いただきながら読んでいただくと、理解しやすいかと思います)
とにかく、何が言いたいのかと言いますと、例えば、「ビタミンB6」が足りなくなるだけで「不安症」をおさえる「セロトニン」や、眠りに深く関係する「メラトニン」を合成することができなくなってしまうということなのです!
同じように、「L-ドーパ」以降でビタミンB6が足りないと「やる気ホルモン」の「ドーパミン」の合成に支障をきたすのです!
(だからと言って、ビタミンB6だけ摂っても意味ないですが・・・)
いかがでしょうか?
これでも、「栄養とうつは関係ない!」と言えますか?
実際、「栄養療法」をして劇的に回復された例は、枚挙にいとまがないのですよ!
こういうことすらも知らないで「栄養療法? はぁ?」という方が意外にいらっしゃるのです。
(漢方も同じです・・・。(((^^; )
もちろん、「やりたくない」という方は、それはそれで構いません。
一番大切なことは、「あなたがどちらを選択したいのか?」ということだけです。
ただ、受け入れる受け入れないは別として、「こういう可能性も考えられますが・・・」と、ご提案だけでもさせていただきたいのです。
可能性が考えられることは全部、やってみるというのが大切なのではないでしょうか?
あなたの中にある「常識」という偏見によって、「真実」からわざわざ遠ざかるのはいかがなものでしょうか?と、ちょっとお節介に思っているだけなのですがね・・・。(笑)
ということで、本日もお読みくださり、ありがとうございました。
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