「栗が丘クリニック通信」＠ナガブロ

　おはようございます。栗が丘クリニックマネージャーの荒井です。

　先週、先々週の流れを引き継ぎ、今週は「図解でわかる最新栄養医学　うつは食べ物が原因だった！」（溝口　徹著：青春出版）から内容を抜粋して「うつと栄養」についてお話をさせていただきたいと思います。

　１３年連続３万人超！

　という数字を見て、あなたはすぐにピン！と来たでしょうか？
　これまでにも何度かお伝えさせていただきましたが、この数字は「日本における自殺者数」の数字です。
　しかし、当然のことながらここには自殺と判定されなかった案件や未遂等の数字は入っていませんので、それらを含めたらものすごい数になるということは言うまでもありません。
　また、実行まで行かなくても「衝動に駆られた」というものも含めたら膨大な数になることでしょう。
　ですから、このことは決して他人事では済まされないのです。

　過去、自動車事故死者数が年間１万人強を超えたこともありましたが、現在では警察の取り締まりや個人の意識の変化によって４千人台まで下がってきているそうです。

　そんな中にあって、「望まない死」に対して「積極的な死」を望む人の数が「１３年連続で３万人を超えている」という現実と、私たちはどう向き合ってゆくべきなのでしょうか？

　確かに、「うつ」または「うつ病」の大きな原因に「こころの問題」があることは確かです。
　理由は様々で、経済や健康、お金、人間関係等々が統計上では挙げられています。
とはいえ、人間関係においてはこの１３年間で特別に変わったことがあるわけではありませんし、経済についても同じで、どんなに景気が良かろうとも倒産する会社はいくらでもあるからです。

　では、この１３年間の中で一体、なにが変わってきたというのでしょうか？
　もちろん、３万人超えする前からずっと自殺者数は増加の一途を辿ってきたのですから、ここには明らかに「何かある」はずなのです。

　そこで今、最も注目されているのが「脳の栄養不足によるうつ」の発症なのです！

　しかし、たいていの方は
「脳の栄養不足でうつになるなんて信じられない！」
「第一、 どこのお医者さんもそんなことを言っていないじゃないか！」
等々の理由を述べることと思います。

　しかし、過去にはすでに「栄養状態が精神衛生にも強く影響する」ということを指摘していたシュスラー博士（ドイツ）やホッファー博士（カナダ）などの医学者がいたのです！
　ただ、残念なことに医学界からは無視され続けてきたのです。
　「なぜか？」は、あなたもいろいろと勉強していただくと自ずとわかると思います。

　もうひとつ、日本の現実を見れば、少なくともうちの院長の時代までは「医学部のカリキュラムには、栄養学の講義がなかった」そうですので、栄養療法というやり方があるかもしれないと考えるお医者さんが皆無なのもお分かりいただけることと思います。

　ですから、一般的な医師に限っては、「はなから『栄養学』について尋ねても無意味！」ということになるのです。
　サプリメントについて尋ねても「マユツバ」として一笑に付されるのがオチでしょう（もちろん、成分や品質の差がモノによって違うというのは当然ですが・・・）。

　いずれにせよ、ほとんどの病気が栄養状態の改善だけで治ってしまうとしたならばこれは画期的なことですし、全世界の人道的見地および経済効率から考えれば本来、最善、最高の方法なのです！

ということで、本日もお読みくださりありがとうございました。

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