「産後うつの傾向と対策!」

chu

2014年06月07日 10:21




おはようございます。栗が丘クリニックマネージャーの荒井です。
今週は、「産後うつの傾向と対策!」ということでお送りしています。
今日は、「脳内ホルモンができるまで」についてお話をさせていただきます。

「脳内ホルモン」は、脳細胞と脳細胞の情報伝達を担っているとても重要な化学物質です。
そして、その神経細胞間での情報のやり取りでは、「シナプス」という器官を使って情報を受け渡ししています。
では、「なぜ、そんな面倒な手段を使うのか?」という疑問が湧いてくるかと思います。
これは、私もちょっと疑問に思ったことがありましたが、すぐに解決しました。

神経細胞は、生後、ある程度分裂を終えるとその後はそのまま細胞自体が入れ替わることなく一生を終えます(もちろん、年を取るごとに細胞数が減っては行きますが・・・)。
ただ、神経細胞はそのままでも、神経細胞から出ているシナプスがある腕は、いろんな刺激を受けるごとに新たな神経ネットワークを作ったり離れたりしているようです。

つまり、「細胞レベルで癒着してしまうと、たいへんに具合が悪い」ということになります。
「シナプス」という手を使うと、神経細胞間での「くっついた」「離れた」がいとも簡単にできるという訳なのです。
だからちょっと見、めんどくさそうなやり方をしているのですね!?(笑)

さて、ここからが「うつ」や「産後うつ」にとって重要なところなのですが、脳内ホルモンが必要なだけ合成されていないと、命令を出したくても「必要な時」に「必要なだけ」脳内ホルモンを発射することができなくなってしまうのですね!

だから、「不安感」や「やる気が出ない」「眠れない」といった諸症状が出てくるのです。
実際、メカニズム的には「?」と私は感じるのですが、「抗うつ剤」の一種である「SSRI」という薬はやる気ホルモンのドーパミンの「再取り込みを阻害する」薬で、これによってシナプス間のドーパミン濃度を保つことにより、情報伝達がよりスムースに行くようなメカニズムを持っているのです。
(文字ベースで説明するのはかなり無理がありますので、ご興味のある方はネット等でお調べください)

ただ、これもあくまでも「対症療法」であるため(そう思っている方は非常に少ないでしょうが・・・)、結果、何の解決にも至りません。
むしろ、薬によって無理やりにやる気を起こさせられた影響は、ボディーブローをくらったのと同じような感じであとからじわじわと現れてきます。

今日のところはまだ種明かししませんが、「栄養学」や漢方的観点から見たら、「うつ」や「産後うつ」に対する西洋医学の考え方や対処方法とは、真逆と言っても過言ではないのです。

それは、「人間そのもの」に対する見方や考え方=「哲学」に起因しているからです。
それくらい観念が違うのだということだけ、感じていただけたら結構です。

ということで、本日もお読みくださり、ありがとうございました。
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